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2012.10.24レインボー
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「書体と書の様式の変遷」講演会

ちょっと前の話になります。
諏訪市博物館の企画展「書は心画なり」を覚えていらっしゃいますか?
3ヶ月に及ぶ会期中、関連イベントがいくつか開催されました。
諏訪にはたくさんの歴史があり、文化があり、芸術に関わるものも数多く存在します。
書道に興味がある方にもない方にも、諏訪のそういう部分に触れるきっかけの一つになればと思い、今日は開催されたイベントの中から、諏訪市出身の書家、渡部清先生による4月15日の講演会の様子をご紹介します。

諏訪ご出身の書家、渡部清先生

「書体と書の様式の変遷」
今回の講演は、「書体と書の様式の変遷」という題のもと、スライドで様々な古典を鑑賞しながら書の様式がどのように変化してきたのか、どのような書体が生まれ、発展してきたのかを勉強するものでした。
書にはいくつかの書体があります。思い浮かべられますか?
まずおそらく皆さんが普段書く手書きの書体は、楷書でしょう。
達筆な人であれば、少し崩して行書で書くかもしれません。
そして、書道の心得のある人は、草書で書ける人もいるでしょう。
その3つの書体の他に、第2回筆文字CHでご紹介した隷書、甲骨に彫られたもの・青銅器に鋳込まれたもの・石に刻まれたものなどがある篆書、の2つがあります。
そのような基本的なことから専門的なことまで、初心者にも非常にわかりやすいご解説でした。

甲骨文は近代になっても新しい出土があり、新事実も明らかになっています。


書体の変遷について写真で古典を観ながら説明を聴きます。


プリント・スライド・そしてホワイトボードを使っての丁寧なご説明


和やかに進む講演

講演後には展示された江戸時代の諏訪の書家とその作品を鑑賞しました。
渡部先生や美術館学芸員の左嵜さんによる作品解説をお聴きできる貴重な時間でした。

歴代藩主の書を鑑賞、渡部先生の解説をお聴きする。


学芸員の左嵜さんの解説に熱心に耳を傾ける受講者の皆さん

日常生活の中で私達が当たり前のように使用している漢字。漢字は中国で生まれたものではありますが、いまや日本の文化の一つでもあります。
それらがいつ生まれ、どのように変遷したのかということは知っておきたいですね。
今回の講演会は多くの聴講者で会場は満員、時折織り交ぜられる渡部先生のギャグで会場は和やかな雰囲気に包まれていました。
もっともっと多くの方に聴講していただきたいと感じたこの講演が、今月28日、渡部先生をお招きして再度開催されることになりました。
諏訪市博物館において13時半~、諏訪市書道協会主催で、一般の聴講も受け付けています。
芸術の秋です。ご興味のある方は、ぜひ博物館へ足を運んでみてください。

満員の会場

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